英語シャドーイングのやり方と効果を徹底解説

独学方法

Hi there!!

あなたは騙されているかもしれません。
今回は『シャドーイングの本当の効果』について解説します。

シャドーイングとは、英語の音声を聞いて0.1秒遅れくらいで、その音を後追いして発声する練習方法です。
まさに影・シャドーのようについていくわけですね。

こんな疑問はありませんか?

  • シャドーイングって本当に効果はあるの?どんな効果?
  • シャドーイングの効果的な練習方法ってあるの?
  • リピーティング・オーバーラッピングとどう違うの?

シャドーイングは、よく耳にする英語の練習方法なので、とりあえずやってみよう!と思っている方は多いのではないでしょうか。

私は英語講師として、下は小学1年生から上は70歳まで教えてきましたが、シャドーイング、どんな効果があるのかわからずに思考停止で練習している方が多いです

はっきり言います。
それ、時間の無駄です。

シャドーイングは効果がかなり限定的です!
そのため「何のためにシャドーイングをするのか」がわかっていないと、あなたの大切な時間を浪費してしまいます。

でも安心してください。

この記事では、シャドーイングの効果、どんな人がシャドーイングをするべきなのか、そして更に、巷で言われているシャドーイングの効果の嘘も暴きます。

動画で見たい方はこちら

ちなみに私はシャドーイングをかなりやりました。

シャドーイングを始めてから、TOEIC600点台から数ヶ月で800点台までいきました。
英語がすごい聞こえるようになる、いわゆるブレイクスルーという現象も起きました。

ブレイクスルーについては別の記事で解説しているので、興味のある方はぜひ見てみてください。

ブレイクスルー理論についての記事はこちらから

そのため、この記事を読んでいるあなたにも、シャドーイングを駆使して、英語が話せるようになってほしいです。
正しいシャドーイングの知識を得て、英語が話せるようになりたい方は、ぜひ最後まで記事を読んでください。

また、本記事に関連して『効果的で正しい英語音読のコツとやり方』という記事もあるので、併せてご覧ください。

本ブログでは、大人になってからやり直しをしている英語初心者の方へ『働きながら隙間時間を使って、留学をせずにコツコツ勉強をして、公務員を辞めて英会話講師になることができた』私ジョバンニの知識・経験を余すことなくお伝えしています。

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シャドーイングの話の前に

今回も、記事を作るにあたって、たくさんのブログやYouTubeを参考にさせていただきました。

が、正直、みんな言っていることがバラバラです。

簡単に言うと、シャドーイングに効果がある派vsない派に分かれています。

私の見解は「ある特定の状況が揃うと効果がある」です。

効果があると言っている人はなぜあると言っているのか…
ないと言っている人はなぜないと言っているのか…

そこまで全部わかりやすく解説していきます。

シャドーイングよりもリピーティングの方が効果的

最初から衝撃の事実です。
シャドーイングよりもリピーティングの方が効果的です。

リピーティングって何かというと、一文ずつ音を止めて同じように発声していくことを繰り返す練習法です。
バーッと英文全体を聞きながら追いかけて発声していくシャドーイングと比べて、リピーティングはしっかり音を聞いて、しっかり発声することに、一つずつ集中できるんです。

「シャドーイングは効果がある」派の人が言っている効果は、ほぼ全部このリピーティングの方が上回っています。
どんな効果があるのか、そしてなぜリピーティングが上回っているのかは、これから詳しく解説していきます。

じゃあシャドーイングを全否定するのか、というとそうではありません。
シャドーイングやってみたい人・気になる人、シャドーイングも条件が揃えば、輝くことができます。

こんな人はシャドーイングをするべき!もしくは、こんな時にはシャドーイングをするべき!ということも詳しく解説していきますね。

ちなみに、オーバーラッピングというものもあります。

オーバーラッピングというのは、リピーティングの延長線上にあると思ってください
一文ずつリピーティングできるようになったら、一文ずつ音声と同時に発声してください。
同時に発声することで、リズム・イントネーション・アクセントなどに、ずれがないかリピーティング練習の確認ができるようになります。

シャドーイングとは

そもそもシャドーイングって、同時通訳者のための訓練だったんですよ。

音を追いかけて話すということは、話している間も次々に音が流れてくるわけですよね、なので話しながら聞ける・聞きながら話せるようにならないといけないわけです。
なので、この能力って英語初心者の方にはそもそも不要ですし、これを聞いただけでもかなり高度な練習方法だって想像できますよね。

「だけど、シャドーイングは効果があるって言っていた!」
という人に向けて、シャドーイングの3つの嘘についてお話していきます。

シャドーイング3つの嘘

シャドーイング嘘の効果1:発音の向上

「綺麗にシャドーイングするために、アクセントやイントネーションを意識するようになるから発音がうまくなるだよ」と言っている方がいますが、それは違います。

もちろん「効果がない」ことはないですよ。
でも「効果は薄い」です。

シャドーイングでキレイに発音できるためには、シャドーイングで練習するのではありません。
リピーティングで練習をしてシャドーイングで確認するんです。

シャドーイング嘘の効果2:スピーキング力の向上

音を追いかけるとリズム・アクセントをマネするようになるので、スピーキング力が向上するという意見もあります。

皆さんよく考えてください。

シャドーイングでバーッと追いかけるより、一文ずつじっくり聞いて、つまりリピーティングで繰り返して練習した方がよくないですか?

シャドーイングをやってみってみたことがある方はわかると思うのですが、追いかけるのに精一杯になってマネする余裕なんてないですよ。

「いやいや余裕持ってできるよ」という方がいれば、その方はもう上級者か、それはもうリピーティングで何度も練習した、その後の確認作業になっているわけです。

つまり、発音の向上と同じで、シャドーイング自体でスピーキングの練習にはなりません。

シャドーイング嘘の効果3:リスニング力の向上

スピーキング力の時と同じように、シャドーイングは音をよく聞くようになるから、リスニング力が上がるということ意見があります。

これまた同じですね。
必死で聞きながら追いかけるよりも、一文ずつ音に集中してリピートするリピーティングの方が、リスニング力はできるようになります。

ここまでを一旦まとめると
結局「シャドーイングがいい!シャドーイングで成長した!」と言っているって、リピーティングと比較して言っているわけではないんです。

そりゃ、当たり前ですけど、英語学習をしているんだから、効果はもちろん出ます。
シャドーイングでも。

でも、仕事や家事で時間がない人とか、大人になってから英語のやり直しをしている人というのは、もっと効率的に学べる方法があるのなら、そちらを選ぶべきですよね。

そのため、基本的には同時通訳までは目指していない人や、初心者の方というのはシャドーイングよりもリピーティングをやるべきなんです。

じゃあシャドーイングの効果って全くないの?と言うと、そうでもないんです。
ここからは、シャドーイングの本当の効果について解説します。

シャドーイングの本当の効果とやり方

シャドーイングの本当の効果は、発音できているのか・リスニングできているのかなどの、チェックができることです。

まず、大前提として、シャドーイングをやる際には、スクリプトがある教材を使って、事前に単語や文法の意味を調べて、リピーティングで音読の練習をしてから、シャドーイングをしてください。

音読の練習方法については、『効果的で正しい英語音読のコツとやり方』という動画で詳しく解説していますので、こちらも併せて見てみてください。

動画はこちらから

ある程度スラスラと英語が話せる中級者以上であれば、スクリプトや事前準備なしでシャドーイングができると思いますが、基本的には事前準備が必要です。

つまり、リピーティングで一文ずつ音読練習をしてから、全体をバーッとシャドーイングして練習の成果をチェックしていく感じです。

この時にできる限りスクリプトは見ないでやってください。
そして、シャドーイングしていくと、どこかで詰まることがあります。

ここから超重要な話します。

詰まった時に、なぜ詰まってしまったのかを分析してください。

例えば、発音が苦手なのか・スピードについていけないのか・文構造がよくわかっていないからなのか、自分ができない理由を考えてください。

なぜ自分ができないのかがわかったら、それを修正するための練習をするんです。
修正が終わったら、またシャドーイングで詰まらずに言えるかどうかを確認していく、という流れになります。

これがシャドーイングの正しいやり方です。

シャドーイングをすべき人・する場面

私自身、シャドーイングはかなりやりました!
ということで、最後にどんな人がシャドーイングをするべきか、そしてどんな場面でシャドーイングをするべきか解説します。

シャドーイングすべき人

シャドーイングすべき人、これは実はもう答えは出ています。

既にリピーティングでの音読練習が終わった教材がある人です。
この文章については単語も全部調べた、発音練習もした、あとはひたすら繰り返すのみ!という状況です。

ここまでやって、初めてシャドーイングができるわけです。

シャドーイングすべき場面

シャドーイングすべき場面、それは「ながら学習」です。
しっかりと教材と向き合えない場面です。

例えば、洗濯物を畳んでいる間、料理をしている間、運転中、通勤中などです。

通勤中は恥ずかしいからマスクの下で小声でボソボソ言うだけでもオッケーです!
※自転車に乗っている間は危険なのでやめてくださいね!

私の場合は、毎朝犬の散歩をするので、散歩しながらシャドーイングをしています。

外でシャドーイングは恥ずかしいから、電話で外国人と話すフリをするという人もいるらしいですが、その方が注目されて恥ずかしい気がするのは私だけでしょうか?(笑)

とにかく「しっかり勉強できる状況じゃないけど、軽く声を出すくらいならできるよ」という状況にはピッタリです。

このように条件が整ったら、ぜひシャドーイングにチャレンジしてみてください!

シャドーイングという流行りに惑わされないで

これまで私が英語を教えてきた生徒さんで「なんかわからないけど、流行っている勉強方法だからやってみよう!」という方がすごく多かったんですね。
いろんな勉強法を試してみることはとても大切なんですが、その勉強法はどんなスキルを伸ばすための勉強法なのかということを考えてみてください。

だって、もしかしたらその勉強法で伸びるスキルって、あなたには必要ないかもしれないじゃないですか。
今、自分にどんなスキルが必要で、そのスキルを伸ばすための勉強法はどういうのがあるのかな…という視点で勉強法を試してみてください。

みなさん、時間ないですよね。私も全然ないです…。
だけど、この記事を見ていただいている皆さんには、私のように失敗をしてほしくないのです。

時間を無駄にしてほしくないから、頑張って作ってます。

私は英語のやり直し勉強をはじめよう!と思った最初の1年間、何をしていたと思いますか?
1年間本気で聞き流ししてたんですよ。
聞き流していれば、いつか自然と話せると信じて…

英語学習法の知識がある今では、あり得ないことはわかっているんですが、でも同じように間違った勉強法をしている人ってたくさんいるんですよ。
それはなぜかというと、さっき言ったように『その勉強法でどんなスキルが伸びるのか』を考えずに、「流行っているからやってみよう!」と思っているからなんですね。

「でも、その勉強法に効果があるかどうかわからない」という方は、私のブログを読んでください。
私のこれまでの経験と知識を踏まえて、情報収集をして記事にします。

ということで、今後ともよろしくお願いします!

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では今回は以上になります。
See you later!

この記事を書いた人

1987年出生|札幌出身|「英語を学ぶって楽しい!」を伝えるオンライン英会話講師|一人でも多くの英語初心者の方が中級者になってもらえるよう「英語マイスター」を運営|Twitterでは初心者の方がすぐに使える英語知識を毎日発信

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